妊娠すると味覚や体調も変化してくるため、旅行に出かけるのをためらってしまう妊婦さんも多いはず。しかし、今は「マタ旅」といって、妊娠中の思い出作りとして旅行に出かける妊婦さんも増えてきているんですよ。もちろん、無理は禁物ですが、出産後に旅行に出かけることはなかなか簡単なことではありません。それを考えると、妊娠中に旅行に出かけるのも良いですよね。
妊娠中の旅行で不安に感じるキャンセルやお食事で出るお刺身、旅行に必要な持ち物やおすすめの服装など、一通りご紹介します。妊婦さんの歓迎のお宿「マタニティプラン」を提供しているお宿など、おすすめの旅行先もご紹介しますので、旅のプラン作成の参考にしてみてくださいね。
この記事の内容
キャンセルの危険を感じているならマタニティプランを
妊娠中の体調が不安定で、「もしかしてキャンセルしなければいけないかもしれない」という可能性があるなら、「体調不良によるキャンセルは無料」という特典がついているマタニティプランを提供しているお宿を選ぶと良いでしょう。
マタニティプランにはいろいろな特典がありますが、中でも1番妊婦さんが心配しているともいえる「キャンセル」について免除してくれるのは嬉しい特典ですよね。マタニティプランを提供しているお宿は多くありますが、その中でキャンセル料を免除しているお宿も少なからずあります。
宿泊のキャンセル料金は施設によって設定が変わってきますが、だいたいこのような料金になっています。
- 7日~4日前 宿泊料金の20%
- 3日~2日前 宿泊料金の50%
- 1日前 宿泊料金の80%
- 当日 宿泊料金の100%
- 無連絡キャンセル 宿泊料金の100%
宿泊の当日や無連絡は100%、前日の場合でも80%のキャンセル料がかかる場合があります。しかし、マタニティプランには、「前日までのキャンセル料免除」または「当日9時までのキャンセル料免除」(体調不良の場合のみ)としているところがあります。
キャンセルの不安があるのなら、このようなお宿を選ぶのも良いでしょう。マタニティプランのあるお宿はこの記事の中の「【発表】妊娠中の旅行におすすめな場所 ベスト5」でご紹介しています。
全国でマタニティプランのあるお宿を探す場合はこちらの記事の一覧を参考にしてみてくださいね。
マタ旅・おすすめの宿【地域別】~マタニティプランを提供しているお宿~
マタニティプランはキャンセル料だけでなく、宿泊施設によって変わってきますが、このような特典がついている場合があります。
- 抱き枕や枕などを多めに用意
- 部屋に加湿器や空気清浄機などを用意
- ノンカフェインティーやノンカフェインコーヒーを用意
- 貸切風呂が無料
- 食前酒をノンアルコールドリンクに変更
- 生ものや苦手な食材に対応
どれも妊婦さんにとっては嬉しい特典ですよね。その他にも、安産祈願のお守りや絵馬がプレゼントになるところもあります。提供しているまてにてぃプランの内容は宿泊施設によって変わってきますので、予約の際に確認すると良いでしょう。どちらにしても、マタニティプランを提供しているお宿は、妊婦さんへの理解もありますから滞在しやすいはずです。
妊娠中の旅行はいつからいつまでが最適?
妊娠中の旅行はお腹の張りや出血などのトラブルがないこと、かかりつけの産婦人科医から自宅安静などを言われていなければ問題ありません。時期でいえば、胎盤が完成し体調が安定してくる「安定期」と呼ばれる妊娠16週頃から27週くらいまでがおすすめです。
妊娠初期は胎盤が完成していないためなかなか体調が安定しません。個人差はありますが、つわりが辛い時期でもあります。妊娠後期(8ヶ月・28週以降)はお腹も大きくなり、移動するのも大変になるでしょう。急な破水や出血があればそのまま入院・出産、ということになるケースもあります。このようなことを考えると、妊娠中の旅行は体調が一番安定している妊娠5ヶ月から7ヶ月くらいまでがい一番おすすめです。
妊娠中の旅行に必ず持っていきたい持ち物リスト
安定期と呼ばれる頃に旅行をしても、何があるかはわかりません。妊娠中に旅行に出かける時は、以下のものを持っていくようにしましょう。
- 母子手帳
- 健康保険証
- 妊娠中の検査結果など
この3点は何かトラブルがあり、病院にかかった時に必要になります。荷物になるようなものではないため、持ち歩くようにしましょう。
その他、あると便利なものはこんなものです。
- 生理用ナプキンやおりものシート
- 下着を少し多めに
- 羽織れる上着
旅行はいつもと違う環境ですので、つい無理をしてしまうこともあります。もし出血した時などにすぐ対応できるよう、生理用ナプキンと下着をいつもより多めに用意しておくと安心でしょう。また、冷え対策としてすぐに羽織れる上着やストールなどを1枚持っておくと便利です。
妊娠中の旅行におすすめの服装
妊娠中に旅行に出かける時の服装は、動きやすい服が一番です。締め付けのない楽なもの、足元はスニーカーがおすすめです。冷えないように羽織れるものを1枚、そして妊娠中は日焼けしやすくなるため、紫外線対策も忘れないようにしましょう。季節別におすすめの服装コーデをご紹介ます。
春は気温の変化がまだまだ激しい
春はだんだんと暖かくなってきますが、まだまだ朝と夜の気温差も激しく、気温が低い日もあります。また、雨が降ることも多いため、さっと羽織れるカーディガンやストールを1枚余計にもっておくのがおすすめです。
例えば、長袖のワンピースにカーディガンなどは定番。この時期から紫外線対策も忘れないようにしてください。旅行の際は日焼け止めや帽子、日傘をなどを忘れずに。
夏は吸水性の良い素材を
最近の夏はうだるような暑さが続く日が多いです。40度を超えるような日の旅行は避けたいところですが、出かける際は吸汗性の良い素材の服を選ぶようにしましょう。妊娠中は普段よりも体温が高くなり、汗をかきやすいため脱水症状にも注意が必要です。
涼しい服に加え、お水や保冷剤などの暑さ対策も必要です。また、日差しが大変強い時期ですので、帽子や日焼け止めも忘れないようにしましょう。
秋は気温が下がるので暖かく
秋になるとだんだんと気温が下がってきます。体を冷やさないようにマタニティ用のスパッツやタイツなどを利用して暖かくしましょう。少し厚手のニットのワンピースや、お腹周りが暖かくなるジャンパースカートなども良いですね。急に寒くなる日もあるため、ストールやカーディガンなど1枚多めに用意しておくと良いでしょう。
冬は冷えやすいので寒さ対策を万全に
冬は行く場所によってはかなり冷えるため、寒さ対策は万全にしていきましょう。ブーツ、手袋、マフラー、などの小物も必要です。暖かいものを選んでくださいね。ゆったりニットのパンツスタイルやワンピースなどもおすすめ。
雪が降っている時など寒い日は無理をして出かけず、暖かい室内で過ごせるような場所で時間を過ごしても良いでしょう。
小さい子がいるけど大丈夫?!妊娠中の子連れ旅行
2人目3人目の子を妊娠している場合は子連れでの旅行になるでしょう。その場合は、マタニティプランもある子連れ歓迎のお宿がおすすめです。マタニティプランと大々的にプランを出していなくても、子連れ・赤ちゃん歓迎のお宿はたいていの場合妊婦さんも歓迎してくれるはず。
しかし、気をつけなければいけないのが、隠れ家的なお宿。マタニティプランがあっても、子連れNGだったり、小学生未満の子の宿泊ができないところがあります。大人だけの時間でゆっくりしたい、という方を対象にしたお宿は予約を取ることができません。
もしNGとしていなくても、子どもと一緒に泊まりにくい雰囲気があるかもしれません。できれば、同じようなファミリーや子どもが多いレジャーホテルのような場所を選ぶと良いかもしれませんね。個人で経営しているペンションのようなところでも、キッズスペースがあったり、子ども向けのおもちゃが多く置いてあるところなどがありますので、予約する前に確認してみると良いでしょう。
旅館の夕食に刺身やお作りが出たらどうする?!
旅行での楽しみの一つにお食事もありますが、妊娠中はお刺身などの生魚を避けている妊婦さんもいるでしょう。避けている食材がある場合、宿泊施設に相談すれば対応してくれる場合があります。
例えば、妊婦さん向けのマタニティプランを用意しているお宿の場合、サービス内容に「生魚は他の食材に変更可能」「苦手な食材は変更可能」と書かれていることがあります。この場合、予約時に相談すればお刺身や生魚などは他の食材に変更してもらうことが可能です。
もし、記載がない場合でも一度相談してみると良いでしょう。ただ、旅館についてから相談するのでは遅すぎます。すでに食材を調達し、調理に入っている可能性がありますので、食材についてのリクエストは事前に、なるべく予約時に伝えるようにしましょう。「変更可能」と記載のあるお宿は対応してくれるはずです。
【発表】妊娠中の旅行におすすめの場所 ベスト5
思い出作りに旅行を、といってもどこに行って良いか迷ってしまいますよね。行きたいところに行くのが一番ですが、迷ってしまうときは、妊婦さんにとって楽な場所を選ぶのが一番です。例えば、こんなことを基準にして選ぶと良いでしょう。
- 坂道や階段など移動が少ない
- いざという時に病院が近くにある
- 電車やバスで移動する場合、駅やバス停の近く
- 宿泊する宿では妊婦さんへの理解がある、マタニティプランが提供されている
妊婦さんに無理は禁物です。少しでも「厳しいかな?無理かな?」と思うようなところがあれば、控えておいた方が良いでしょう。快適な旅にするためには余裕をもって行動することが大切です。
妊婦さん向けの旅行先として、マタニティプランを用意しているお宿などを含めておすすめベスト5をご紹介します。旅のプラン作りの参考にしてくださいね。
1位:神奈川県 箱根
東京からのアクセスも良く、1泊2日程度の旅行先としても人気の箱根です。新宿からは小田急線1本で行くこともでき、妊婦さんにとっては移動も楽なところです。駅の周辺にはお土産屋さんなども多く、見ているだけで楽しいエリアです。駅から徒歩で行ける温泉旅館もあるため、無駄に歩くようなこともありません。箱根登山鉄道を使えば、更に箱根の奥まで行くこともできます。
タクシーやバス、電車などの交通手段も充実しているため、妊婦さんにとっては観光地への移動も比較的楽といえます。マタニティプランを提供しているお宿も多くあり、妊婦さんや赤ちゃん連れに優しいところが多いのも特徴です。芦ノ湖の近くの箱根神社は安産祈願でも有名な神社ですから、宿泊の際には立ち寄ってみるのも良いですね。箱根エリアでマタニティプランを提供しているお宿をチェックしてみてください。
妊娠中の箱根旅行におすすめ!マタニティプランがあるお宿15選~関東・箱根編
箱根の近く、湯河原もおすすめですが箱根に比べるとマタニティプランを提供しているお宿は少なくなります。もし湯河原の梅林や小田原辺りに韓国へ行くのであれば、湯河原の滞在もおすすめです。
妊娠中の旅行におすすめ!湯河原・小田原でマタニティプランがあるお宿!5選
2位:静岡県 伊豆・伊東
伊豆も箱根と同じく、東京からものアクセスも良いため1泊2日程度の旅行先として人気のエリアです。海あり、山ありの場所で海の幸山の幸を堪能できます。伊豆のエリアは修善寺のある中伊豆や熱川温泉や稲取温泉のある東伊豆、観光スポットも多い伊豆高原などが人気で宿泊施設も多くなっています。特に伊豆高原はマタニティプランを提供しているお宿も多く、老舗旅館からおしゃれなペンションまであり選択肢はさまざまです。中伊豆、東伊豆、伊豆高原のエリアで妊婦さんに優しいマタニティプランを提供しているお宿はこちらからチェックしてみてください。
妊娠中の旅行におすすめ!伊豆でマタニティプランがある人気のお宿!22選
伊豆からさらに奥へ行った伊東も海が美しいところです。この辺りのお宿はオーシャンビューは当たり前、相模湾を望みながら温泉に疲れるお宿が多くあります。少し足を伸ばしてみるなら伊東もおすすめですよ。伊東エリアでマタニティプランがあるお宿はこちらになります。
妊娠中の旅行におすすめ!伊東でマタニティプランがある人気のお宿!5選
3位:三重県 伊勢・志摩
箱根や伊豆も良いところですが、三重県もおすすめです。少し遠出になるかもしれませんが、伊勢神宮で安産を祈願しつつ伊勢・志摩エリアや鳥羽エリアを観光してみるというのも旅行のプラントしてはありではないでしょうか。
三重県のこの辺のエリアでは、妊婦さんが鮑を食べると目のきれいな子が生まれてくるという言い伝えがあります。そのためか、三重県ではマタニティプランを提供している宿泊施設も多く、その殆どで鮑のお料理を提供しています。食べ方も、踊り焼きやソテー、刺身などさまざま。鮑は栄養豊富な食べ物ですから、妊娠中の栄養補給としては良いかもしれませんね。妊婦さんに理解のあるお宿も多いですから、妊娠中の旅行として三重県を選んでも良いですね。マタニティプランを提供しているお宿はこちらです。
妊娠中の旅行におすすめ!三重県のマタニティプランがあるお宿!19選
4位:群馬県
群馬県は草津温泉や伊香保温泉、万座温泉など一度は訪れたい温泉街がいくつもあります。中でも日本三名湯のひとつつである草津温泉は天下の名湯といっても良いでしょう。草津の湯畑は観光名所としても人気です。
出産前にゆっくりと温泉に浸かって体を温めたい、ゆっくりしたいという妊婦さんは温泉で有名な群馬県を選んでみるのも良いでしょう。送迎付きなど、マタニティプランがあるお宿も多くあります。こちらからチェックしてみてください。
妊娠中の旅行におすすめ!群馬県のマタニティプランがあるお宿12選!
5位:栃木県
栃木県も小旅行にはおすすめです。日光東照宮など世界遺産に登録されている歴史的建造物もあり、華厳の滝や中禅寺湖といった自然もきれいな場所です。歴史ある寺社で安産祈願をするのも良いですし、観光スポットを訪れてみても良いですね。マタニティプランを提供しているお宿も多くありますので、ぜひ利用してみてください。
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出産の前に少し贅沢な時間を過ごしてみては?
妊娠中の旅行、マタ旅について行く時期や食事、持ち物やおすすめの服装などを含め、マタニティプランがあるおすすめお宿などもご紹介しました。妊娠中の旅行は何かと不安なこともあります。できるだけその不安がなくなるよう、準備して行ってくださいね。出産前に素敵な思い出を作ってください。