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敷地神社(わら天神)以外にもまだまだある!京都府での安産祈願5選

京都府 御香宮神社 目的で選ぶ!安産祈願
京都府 御香宮神社

神社仏閣が数多く建ち並ぶ京都での安産祈願といえば、「わら天神」の愛称で知られる敷地神社が人気です。でもそこは古都と呼ばれる京都ですから、高貴な方々から庶民まで、大小さまざまな安産祈願スポットが他にもあるんです。その中でも特徴的な寺社をいくつかご紹介しましょう。

この記事の内容

ありがたい安産祈願のわらは籠から抜け落ちたわらだった  敷地神社(わら天神) 〜京都市北区〜

京都を代表する安産祈願スポット。よく考えると天神さまで安産祈願とは少し不思議な感じですが、もとは当地に祀られていた「北山の神」を発祥とする古い信仰の場でした。ところが今から1200年ほど前、ここに氷室が設けられたことで、その後の「安産信仰」への流れが形作られます。

氷室の夫役として加賀国から移住した人が信仰していた「菅生石部神(すごういそべのかみ)=通称・敷地神社」が勧請され、その母である「木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」をご祭神としたのです。

「天神宮」と呼ばれるようになったのは、室町時代、金閣寺造営に当たって北山から現在地に遷座されてからのこと。当時神社では、供物を稲わらの籠に入れて納めていましたが、その籠から抜けたわらを、いつしか妊婦さんがありがたいと持ち帰るようになったそうです。

そこで今度は神社の方がわらを切り取って「お守り」の形で授けるようになります。これが珍しいと評判を呼び、俗にいう「わら天神」の名が広まりました。

ありがたいわらを授かったら、ここでみなさんも確認を!わらに「節」があれば男の子が、なければ女の子が授かるという言い伝えがあるのです。

また戌の日には境内に名物和菓子「うぶ餅茶店」が開設するそうなので、厳かな雰囲気の中でちょっとお茶をいただくのもいいでしょう。

敷地神社(わら天神) 〜京都市北区〜
所在地:〒603-8375 京都府京都市北区衣笠天神森町10
電話番号:075-461-7676
交通アクセス:最寄り駅 京福電鉄北野線「北野白梅町」下車、徒歩15分
最寄りバス停:「わら天神前」下車、徒歩すぐ 
JR「京都駅」より京都市バス50・101系統乗車(約30分)
安産祈願料:お問い合わせ

香り高き霊水が今もこんこんと湧く水のお社  御香宮神社 〜京都市伏見区〜

京都府 御香宮神社

京都府 御香宮神社

神功皇后を祀る安産の神社。神社といえば「手水」に始まり、水との関わりが少なくありませんが、ここ御香宮(ごこうのみや)神社は、その水の「香り」で天下に轟くお社です。

歴史は大変に古く、当初は「御諸神社」と呼ばれていましたが、この神社の名前を一躍有名にしたのが貞観4年(862)のこと。

当時社殿を修造していたところ、境内からいい香りのする水が湧き出てきたので飲んでみると、これが病まで治してしまう不思議な水だとわかり、さあ大変。うわさは時の清和天皇のお耳にも入り、そのとき賜った名前が「御香宮」だといいますから、それはもう大変な神社出世物語でした。

その後もこの水は伏見七名水のひとつ「石井の御香水」と呼ばれ、徳川家の嫡男ご誕生の折には産湯として使われるなど大切にされましたが、明治に入っていったん枯れてしまいます。しかし昭和57年に見事復元され、同60年には環境庁の「名水百選」に選ばれています。

神社は歴史の表舞台にもたびたび登場しています。豊臣秀吉によって伏見城城中の鬼門除け(現在の古御香宮)に勧請され、幕末・伏見鳥羽の戦いにおいては官軍(薩摩藩)の屯所として使われますが、あやうく戦火は逃れました。

平成に入って修理された本殿をはじめ、建物はどれも極彩色が艶やかで、拝殿には水の流れとともに勇壮な「鯉の滝登り」が彫られていることから、ここが霊水の聖地であることに改めて気づかされます。

御香宮神社 〜京都市伏見区〜
所在地:〒612-8039 京都府京都市伏見区御香宮門前町
電話番号:075-611-0559
交通アクセス:京阪電車 伏見桃山駅下車
近鉄京都線 桃山御陵前下車
JR奈良線 桃山駅下車
どれも徒歩5分
安産祈願料:お問い合わせ

全国唯一の醸造の神であり猫の聖地でもある変わりダネ神社  梅宮大社 〜京都市右京区〜

京都府 梅宮大社

京都府 梅宮大社

1300年の歴史がある、大山祇神(おおやまつみ)とその娘・木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)らを主祭神とする神社。

大山祇神はあの有名な木花開耶姫命出産シーンで、娘の安産を喜び、アメノタムサケというお酒を造って天の神に奉納しています。これが日本における「醸造」の第一号であり、このお父さんは知る人ぞ知る「酒造の守護神」として醸造家の間では今も特別に崇拝されているのだそうです。

しかしこのお話には続きがあり、そもそも奈良や平安時代の酒造というものは朝廷が中心に行っていて、その責任者である刀自(現在の杜氏)は女性だったというのです。子孫繁栄と酒造りは、思いのほか近いところで根っこが交わっているようです。

梅宮神社が見せるもう一つの顔、それは「猫神社」という側面です。

14年ほど前、家族のとある事情から猫を飼うようになった宮司さん。猫たちの数は増えたり減ったりで、マスコミの取材も多く、さらに参拝者の賛否両論もあったとのことですが、「さまざまな境遇の猫たちの自然な姿を見てほしい」という思いから、今も世話をしているそうです。

境内の手入れがよく行き届いているおかげで、参拝者数にもとくに変化がないとのこと。「神社内をかっ歩する猫たち」という珍しく、かわいらしい姿をそっと遠くから見守ることにしましょう。

梅宮大社 〜京都市右京区〜
所在地:〒615-0921 京都府京都市 右京区梅津フケノ川町30
電話番号:075-861-2730
交通アクセス:京都駅よりタクシーで30分
または七条口より市バス28系統
八条口より市バス71系統を利用して「梅ノ宮神社前」下車
安産祈願料:お問い合わせ

ウサギの像を見かけたらまずは優しくなでておくのが吉?  岡﨑神社 〜京都市左京区〜

京都府 岡崎神社

京都府 岡崎神社

三男五女をもうけたという素戔嗚尊(すさのをのみこと)と奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)夫婦らを祀る神社。

「鳴くよウグイス」平安京の遷都に際して、都の四方に建てられた神社のうちのひとつで、ここは都の東方に位置していたため、東天王と呼ばれました。

また東という方角は「卯」の方位ともいわれます。そのためなのか、昔から当地は野ウサギが生息する地域で、人々もこれを「氏神様の使いである」として大切に扱ってきました。

ウサギは多産なことから安産には縁起がよく、神社にはいくつものウサギ像があります。中でも手水社にある黒い像は「子授けウサギ」と呼ばれ、月のパワーで体に力をみなぎらせているのだとか。お水をかけ、おなかを優しくなでてお願いすると安産ですむというご利益があります。

ほかにも本殿前にある犬ならぬ「狛ウサギ」は、頭をなでればいつまでも夫婦仲良くすごせ、本殿横にある「招きウサギ」は向かって右が縁結び、左は金運を授けるウサギ様だそうですから、これはもう片っ端からお願いするしかなさそうです。

授与品もかわいらしい「子授けウサギ」の置物から「ウサギおみくじ」までどれをとってもウサギ尽くし。戌にも負けないパワーで妊婦さんを守ってくれることでしょう。

岡﨑神社 〜京都市左京区〜
所在地:〒606-8332 京都府京都市左京区岡崎東天王町51
電話番号:075-771-1963
交通アクセス:市バス5番「東天王町」下車 
京阪 神宮丸太町駅下車 
地下鉄東西線 蹴上駅下車
安産祈願料:お問い合わせ

老舗和菓子店の奥にひっそりとたたずむ「そめどのさん」  染殿院 〜京都市中京区〜

新京極通り沿い、現代建築に囲まれたお店の奥という一風変わった場所にあるのが染殿院のお堂です。

ご本尊の地蔵菩薩はあの空海作とされる木彫りの裸形で秘仏とされ、50年に一度開帳されます。

創建当時の詳細は不明ですが、開かれた当時は「釈迦院」「釈迦堂」などと呼ばれていたようです。平安時代、ときの文徳天皇の皇后が出産に際してこの地蔵菩薩に祈願し、無事皇子をお産みになったことから、子授け安産のお堂としてますます厚い信仰を受けるようになりました。そのとき皇后のお名前である「染殿の后」にちなんで「染殿院」と呼ばれるようになったとされます。

名前のいわれは他にもあり、染め物に使う井戸の水「染井の水(梨木神社)」からきているともいわれ、地元の染色業者の信仰も厚いそうです。

またここのお地蔵様は人助けをしたという伝説があります。臨済宗の僧・夢窓疎石が苔寺(西京区)の庭を造ったときに、重くて動かなかった大石を旅の僧がたった一人で動かしてしまいます。

夢窓疎石はお礼にと僧に袈裟を贈るのですが、のちにこの地蔵堂へ偶然詣でた際、地蔵の肩に掛かった袈裟を見て「この方が助けてくださったのか」と知り、涙を流したと伝えられます。

染殿院 〜京都市中京区〜
所在地:〒604-8042 京都府京都市中京区新京極四条上中之町562
電話番号:075-221-3648
交通アクセス:阪急電車河原町駅下車で徒歩約3分
安産祈願料:お問い合わせ

いかがでしたか。かつて政治と文化の中心地であった京都には、いろいろなエピソードを持つ安産祈願スポットがあります。

ちょっと歩いて裏路地を入ったり、いつも見慣れた近くの寺社に行ったりするだけで、安産のご利益にあずかれるのが京都の街のいいところですね。

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戌の日の安産祈願
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