分娩前に胎盤が剥がれてしまう胎盤早期剥離の症状、対処方法とは?

妊娠中期から後期にかけて発生する可能性のある症状として、常位胎盤早期剥離があります。これは、分娩よりも前に胎盤が剥がれてしまう症状。全妊娠の約1%程度で起こります。常位胎盤早期剥離が起こると、妊娠の継続ができなくなるという重大な症状です。

常位胎盤早期剥離とはどんな症状?

常位胎盤早期剥離とは

常位胎盤早期剥離とは

通常、胎盤は赤ちゃんを出産した後、5分ほどで体外へ排出されます。しかし、何らかの原因で、出産よりも前に胎盤が剥がれてきてしまうのが常位胎盤早期剥離。

部分的に剥がれるだけでなく、胎盤が全部剥がれてしまう場合もあります。

胎盤は赤ちゃんとママの体をつなぐもので、赤ちゃんに酸素や栄養を送り届けるために重要なもの。胎盤が剥がれてしまうと、赤ちゃんに酸素が送られず、危険な状態となってしまうのです。

常位胎盤早期剥離が起こった時の症状としては、お腹が強く張ったり、激しい下腹部痛や出血がおこることが多いのですが、腹痛や出血がそれほどない場合もあります。

出血が多くなることで母体にも危険が及んだり、胎盤に含まれる物質が母体の血液に流入することによって、血液が固まらなくなる「産科DIC」という病気になってしまうこともあるのです。

常位胎盤早期剥離は軽症から重症までありますが、その基準は剥離面積が30%に満たなければ軽症、30~50%で中等症、50%以上で重症になります。30~50%の中等症が一番多いと言われています。

常位胎盤早期剥離の原因と対処法

常位胎盤早期剥離の原因と対処法

常位胎盤早期剥離の原因と対処法

常位胎盤早期剥離には様々な原因が考えられますが、特に妊娠高血圧症候群の人がなりやすいと言われています。

また、子宮筋腫がある場合、羊水過多の場合なども、常位胎盤早期剥離のリスクが高まります。

その他にも胎盤のある位置を強くぶつけたり、喫煙やドラッグなども常位胎盤早期剥離の要因。喫煙をしている場合とそうでない場合、胎盤早期剥離のリスクは2倍にもなると言われています。

避けられない原因もありますが、喫煙やドラッグなど避けることができるリスクは回避するように注意しなければいけません。

そして常位胎盤早期剥離と診断された場合、母体にも赤ちゃんにも危険が及ぶため、速やかな対処が必要となります。
通常は緊急帝王切開を行い、赤ちゃんを体外に出すことで対処します。

帝王切開を行った後、なかなか子宮内の出血がおさまらない場合などは、子宮を摘出しなければならない事態に陥ることもあるため、赤ちゃんにとっても母体にとっても危険な症状です。

はっきりとした症状が出ないためわかりずらい常位胎盤早期剥離ですが、胎盤が剥離している時は痛みが長く続く場合が多いようですので、陣痛のような痛みが長く続く場合は早めに受診しましょう。


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