三重県と言えば、日本を代表する神社の1つ「伊勢神宮」が有名ですね。また、三重県で安産祈願のお参りとなると「白子山 子安観音寺」を思い浮かべる方も多いことでしょう。しかし三重県には、まだまだ他にも由緒ある有名な安産祈願スポットがありますよ!ここでは、三重県の有名な安産祈願どころ6ヶ所を集めましたのでご紹介いたします。
この記事の内容
日本人の心のふるさと 伊勢神宮 ~伊勢市~
古くから「お伊勢さん」の名で親しまれている伊勢神宮は、日本人なら一度は訪れたい憧れのスポット。年間850万人以上の参拝客が全国各地から訪れ、日本随一のパワースポットとしても有名です。
その伊勢神宮は、天照大御神を祀る「内宮(ないくう)」と豊受大御神を祀る「外宮(げくう)」の2つを中心とした125社のお宮とお社の総称のことで、正式には「神宮」といいます。
内宮と外宮は離れているため、内宮のみ参拝をされる方が多いのですが、外宮を参拝してから内宮を回るのが正しい順序ですよ。
内宮にある子安神社は、安産の女神と言われる木花開耶姫神(このはなさくやひめのかみ)を祀り、安産祈願の参拝者が絶えないスポットです。
と言いうのも、天照大御神の孫にあたるニニギノミコトは、木花開耶姫神を妻にめとったものの、一晩ではらんだのをあやしんだため出産時に産屋を放火してしまいました。
ところが、この猛火の中でも、木花開耶姫神は無事に3人の子神を出産したため、この神話にちなんで、子安神社は子授け・安産のご利益がある神様として信仰されています。
安産祈願で訪れた際は、お伊勢さんの門前町「おはらい町」やにぎやかな「おかげ横丁」など、散歩がてらのぞいてみるのも楽しそうですね。
(外宮)JR・近鉄伊勢市駅から徒歩約5分
1200年の歴史をもつ安産と子育ての神様 白子山 子安観音寺 ~鈴鹿市~
「白子の子安観音」の名で古くから親しまれる白子山 子安観音寺は、高野山真言宗の観音寺です。安産や子育て、子授けに霊験ありとして全国各地から参拝客があとを絶ちません。
寺伝によれば、聖武天皇の命令により、藤原不比等が建立したとされており、本尊である「白衣観世音」はその昔、鼓ヶ浦の海の中から赤ん坊に背負われて現れたのだとか。
その後、正親町天皇からは「御本尊は殊に大悲深く、難産のうれひを救ひ、子孫長久を守らせ給ふ、ゆへに子安観音とあがむ。」として、安産、子孫長久を守る子安観音は、今もなお多くの人々から信仰を集めています。
安産祈願の後にお守りなどと一緒にいただく「不断桜」の葉は、その裏表で、生まれてくる赤ちゃんの性別を占うことができます。表だと女の子、裏だと男の子だと言われていますが、地元では反対に表だと男の子、裏だと女の子という説もありますよ。
ちなみに、不断桜は、真冬でも開花するため観音様の力が宿った御霊木です。国の天然記念物として境内に咲いています。
700年以上の歴史がある由緒正しいお寺 三田禅寺 ~伊賀市~
伊賀市にある三田禅寺は、臨済宗東福寺派のお寺です。創建された時期はわかっていませんが、およそ1300年代から伊賀の地にあったと伝えられており、戦国時代に、かつてこの地にあった豪族、三田氏にちなみ三田寺と称されています。
このお寺のご本尊は「子安延命地蔵尊」。安産と子育てにご利益があるお地蔵様として古くから信仰を集めてきました。また、2015年より赤ちゃんを抱いた「慈母観音菩薩」が新たに祀られ、安産祈願の菩薩様として親しまれています。
三田禅寺では、飛騨高山出身の住職にちなみ、飛騨高山で昔から作られる人形「さるぼぼ」が安産祈願御にいただけます。さる(猿)ぼぼ(赤ちゃん)という由来で、真っ赤な顔をした猿の赤ちゃん人形。子どもを守ると言われており、安産と子育てのお守り人形として心強い味方となってくれることでしょう。
ここでは、ご主人をはじめご家族そろってのご祈祷をすすめられていますので、ぜひみなさんご一緒にご参拝へお越しください。
バスの場合は「三田神社前」バス停より徒歩1分
「仏様の母」が祀られる真言宗の寺院 大法院 一心寺 ~四日市市~
三重県の北部、四日市市にある大法院 一心寺は、不動明王(一心不動尊)をご本尊に祀る真言宗の寺院です。月例祭の本尊護摩祈祷など毎月さまざまな行事が行われ、新年祭や節分祭、春と秋の大祭、春には火渡り(柴燈護摩供)などの年間行事では、多くの人でにぎわいます。
本堂に祀られる准胝(じゅんてい)観世音菩薩は、六道の世界から人々を救うための観音様(六観音)の1人。慈悲深い清浄をもたらす神だといわれています。
こちらの観音様は、別名「准胝佛母(ぶつも)尊」とも呼ばれ、多くの仏様を生みだしてきました。そのため、准胝観世音菩薩は「仏の母」と敬われており、子宝や安産、子育ての安産祈願スポットとして参拝者が絶えません。本堂では、安産祈願や子宝祈願が随時行われていますよ。
近鉄四日市駅より三交バス笹川団地行きで約25分笹川一丁目で下車徒歩約3分
北伊勢神宮とも呼ばれる 多度大社 ~桑名市~
三重県桑名市にある多度大社は、標高403mの多度山の麓に鎮座し、三重県で4番目に参拝者数の多い神社です。
祀られている天津彦根命(あまつひこねのみこと)が、天照大御神の弟3子であることや同じ街道沿いに伊勢神宮があることから、「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけんば片参り(伊勢神宮に参るのなら多度大社にも詣りなさい。多度に参らなければ伊勢参りにはならない)」と詠われるほど伊勢神宮との関係が深く「北伊勢大神宮」とも呼ばれています。
社伝によれば、古代は多度山をご神体としていましたが、763年、僧の万願により神宮寺が創建。その後、伊勢国の二宮として崇められてきました。
1570年頃、織田信長の長島一向一揆の際に焼失してしまいましたが、その後1605年に桑名藩主である本多忠勝により再建されました。
多度大社のある多度山は、古くから信仰の対象のなっており、出生の際には安産を祈ったと言われる霊験あらたかなスポット。その信仰は今日までも続いており、各地から安産祈願を求め多くの人が参拝に訪れる神社です。
龍神伝説の残るお寺 日本最古の厄除観音 松尾観音寺 ~伊勢市~
松尾観音寺は、三重県伊勢市の東側にある倉田山の丘に鎮座し、日本最古の厄除観音といわれ地元住民に親しまれてきた仏教寺院です。また、古くから龍伝説の逸話が残るお寺としても全国的に有名です。
712年(奈良時代)に高僧の行基が、伊勢神宮を参拝した際にこの地へ訪れたのがはじまりとのこと。松尾山の近くに雌龍と雄龍が住む伝わる池があることを知った行基は、その池のほとりに自ら十一面観音像を刻み本尊とし創建したのが松尾観音寺です。
1403年に、本堂から出火した際に池から雌雄の龍が現れ、力を合わせて火の中から十一面観音像を救出したことから、松尾観音寺は縁結び・子授け・安産にご利益があるとされ、安産祈願としても人気スポットとなっています。
また、2006年頃に突如、本堂の床板から龍のような模様が発見され、参拝者の間で「一目見て、触れると願いが叶う」などと話題となり、さまざまなメディアで「パワースポット」として取り上げられると、全国各地から多くの参拝客が訪れるようになりました。
安産祈願に訪れるなら、ぜひ新たな龍伝説を間近でご覧いたただきそのご利益を授かってみてはいかがでしょうか。
三重県には、全国的に有名な伊勢神宮があり、多くの参拝客でにぎわっていますが、その他にも由緒ある神社仏閣で安産祈願のできるスポットはたくさんあります。
つわりがそろそろ落ち着いてくる妊娠5カ月頃。無事に赤ちゃんが生まれてくることを願う安産祈願へは、ご自身の体調の様子をみて、無理のない日程でお出かけください。
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